· 

「円都空間 in 犬島』produced by Takeshi Kobayashi」

 

2016年10月8日~11日

岡山県犬島精錬所美術館発電所跡で開催された

円都空間 in 犬島』produced by Takeshi Kobayashi」

犬島で3年毎に行われているアートイベント

瀬戸内国際芸術祭での公式イベント

 

1996年公開の映画「スワロウテイル」に登場する

架空都市 円都 yen town

小林武史プロヂュースにより2時間にも及ぶ協奏曲で

表現した壮大で幻想的なプロローグ

 

[出演者]
YEN TOWN BAND
Lily Chou-Chou Project
安藤裕子
大木伸夫(ACIDMAN)
金子ノブアキ(RIZE)
Salyu
高桑 圭(Curly Giraffe)
Chara
津野米咲(赤い公園)
名越由貴夫
小林武史

 

 

夕暮れ時

落ちていく光の青紫の中

その光を受けて漆黒の陰となって佇む美術館後

 

「午後2時46分ちょうどをお知らせします」

時報のSEが流れる中

ステージが始まった

 

時をゆっくり刻みよう奏られる音

そして詩の朗読

宮城県石巻市生まれの作家、辺見庸が災害を受けて記した詩

そう

時報が刻んだ時間は

東日本大震災が起こった時刻

 

ライブ冒頭でこう記されている

「映画 スワロウテイルから20年

劇場に登場した架空のバンド

yen town bandが活動を再開

9.11同時多発テロ、そして3.11東日本大震災

それらを辿ってきた現在は

その余韻と余震の中にあって

今なお揺れ続けている

.....

人間の欲望渦巻く円都に

思いを馳せながら

瀬戸内海、犬島の製錬所跡地にて

この20年を協奏組曲にて俯瞰する」

 

 


 

こちらのライブ映像を収めたDVDが

岩井信二監督、小林武史プロヂュースにより

2017年5月発売されている。

時とともに趣を増す犬島精錬所美術館発電所跡のよう

その音楽は色あせることはなく根を這わせていく

流れ去る時や思いの中

その場所に根を生やし

生きていく証のような決意に似たものたちは

多分永遠に残されていくものなんだと

そう感じました。

 

ぜひ皆さま見てみてくださいませ。

 

 


余談

 

 

余談ですが

DVD見た後

岡山の離島に旅をに出掛けた方が多く

よく島の話を聞かせてもらってた

そんな時に出てた雑誌

これはもう行くべきなんだと思った

アートを打ち出して町おこししてるところは

少なくない

けど、これほど根付いてる場所は

そうそうあるわけではないから

地域と密着することの難しさ

そんなものは

優しさや思いやりなんかで培っていくんだなと

思ったりした

ああ

ほんと行きたいな

 

けど

まずは自分とこ

大事に根付かせていこう

ってね